第24回技術セミナー

2019.11.26

第24回技術セミナーが富⼭県⽴⼤学 令和元年度第9 回地域連携公開セミナーとの合同で開催されました。

日時：令和元年11月21日（木）13:10から

場所：富山県立大学 射水キャンパス 大講義室

テーマ：「コンクリート構造物のひび割れの実態とフライアッシュによる抑制効果について」

参加者数：79名

【技術セミナー　プログラム】

（１）開会挨拶

　　　　富⼭県コンクリート診断⼠会 会⻑ 安川 榮志

（２）「コンクリート診断の重要性と診断⼠会の活動」

　　　　富⼭県コンクリート診断⼠会 副会⻑ 細野 恭成

（３）「コンクリートのひび割れの基礎と⽔和熱やASR との関係について」

　　　　富⼭県⽴⼤学 ⼯学部 環境・社会基盤⼯学科 教授 伊藤 始 様

　　　　

　コンクリートの代表的な損傷であるひび割れについて、外力作用や体積変化といった基礎的な面と水和熱やASRとの関わりを、これまでの研究事例を踏まえ詳細に解説いただきました。また、現在取り組んでいる研究の内容について、学生発表を含めてご紹介いただきました。

（４）「ＡＳＲとＡＳＲ抑制対策としてのフライアッシュの利⽤について」

　　　　北陸電⼒株式会社 ⼟⽊部⼟⽊技術チーム 参納 千夏男 様

　　　　

　ASRによる劣化とASR抑制対策としてフライアッシュを用いた場合の効果を、それぞれのメカニズムを通して解説いただきました。また、フライアッシュの有効利用を進めてきた活動を北陸での地産地消の重要性とともにご紹介いただきました。

（５）「砺波地区におけるフライアッシュコンクリートの取組み」

　　　　富⼭県砺波⼟⽊センター ⼤代 武志 様

　　　　

　富山県におけるフライアッシュコンクリートの使用実績や有効利用への取組みをご紹介いただきました。また、多くの施工実績のご紹介とともに施工する際の課題や注意点を、具体的事例を踏まえながらご説明いただきました。

（６）「富⼭県⽴⼤学 地域連携センターの活動」

　　　　富⼭県⽴⼤学 地域連携センター コーディネーター 藤堂　洋三 様

　　　　

　富山県立大学の地域連携の取組みや仕組みを地域連携センターの具体的な活動例を通してご紹介いただきました。

（７）閉会挨拶

　　　　富⼭県⽴⼤学 ⼯学部 環境・社会基盤⼯学科 准教授 内⽥ 慎哉 様

　　　　

　コンクリート構造物の維持管理に関わる診断の重要性を共通認識し、富山県で多く見られるASRについて、基礎知識や研究報告、具体的な抑制対策、またフライアッシュコンクリートの利用実績を踏まえ、より具体的な施工時の留意点まで踏み込んで学べた、大変有意義な技術セミナーとなりました。