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コンクリート診断士とは?

はじめに(コンクリート診断士とは?)

コンクリート診断士とは

「コンクリート診断士」とは、公益社団法人日本コンクリート工学会が認定する資格で、平成13年から、この資格制度が始まりました。この資格は、公益社団法人日本コンクリート工学会が実施する試験によって、コンクリートの診断・維持管理に関する幅広い知識や、高い技術を保有していると認定され、さらに登録された者に与えられます。

これまでのコンクリート関連の資格が、新設構造物に使用するコンクリートの設計・製造・施工に主として関わってきたのに対して、この「コンクリート診断士」は、既存コンクリートを対象として、その劣化の程度を診断し、維持管理の提案を行います。

法に定められたものではありませんので、この資格がなければ診断・維持管理の業務ができないということではありませんが、公的機関でも認められ、一部では、工事発注の要件に挙げられるほど、コンクリート診断士に対する評価は年々高まっています。

活躍の場

コンクリート診断士とは

コンクリート診断士は、構造体のコンクリートを対象として、その劣化の程度を診断し、維持管理の提案も行います。構造物全体としての耐力・耐震性能等の診断は、対象物が建築物、道路・鉄道橋、トンネル等多岐にわたり、設計法・解析法もそれぞれ独自のものがあるので、一技術者だけで全てに対応することは困難です。

したがって、コンクリート診断士には、計画、調査・測定を行うために必要な構造に関する基本的な知識までが求められ、構造物としての性能の診断は、コンクリート診断士が調査したデータをもとにそれぞれの分野の構造設計の専門家が行うことになります。

コンクリート診断士資格試験について

コンクリート診断士の試験を受けるには、一定の資格・学歴の他、公益社団法人日本コンクリート工学会が実施する講習会の受講が必要です。

筆記試験は、毎年7月下旬に行われており、「コンクリートに生じる変状の種類と原因」 、「コンクリートの劣化の機構」、「コンクリートの調査手法」、「コンクリートの劣化予測、評価および判定基準」、「対策の種類、補修・補強工法」、「建築物あるいは土木構造物の診断の考え方・調査方法」、「技術および基準類の変遷」などに関する一般的知識と理解力等が問われます。

合格率は概ね15%程度で、数ある資格試験の中でも難易度の高い試験と言えます。

一般社団法人日本コンクリート診断士会ホームページでは、受験関連参考書の紹介や受講者の声、出題傾向などを紹介しています。
http://www.jcd-net.or.jp/

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